【頑張れ新入社員】
怒涛の忘年会 編
僕は今年の4月にこの会社に入ったばかりの新入社員だ。

今は12月。

さすがにこのくらいになってくると、いいかげん仕事にも少しは慣れてきて、毎日が充実している。

そんな僕達新入社員の今年最後の大仕事……というわけでもないけれど、我々新入社員は忘年会で何か一発芸を披露することが伝統として受け継がれているのだという。

困った伝統だとは思うけれど、社内のみんなが期待しているので、やらないわけにもいかないだろう。

今日の朝礼でも、社長の口から「今年の忘年会の余興が楽しみである」という言葉が出たくらいだ。

なので僕達新入社員は、例によって就業後に集まり、お互いが披露する芸の事や、使用する小道具、やる順番などを話し合う事にした。

ただ、これもひとつの競争であるから、それぞれがやる芸の詳しい内容までは秘密である。

幸い、お互いが披露する芸は内容も使用する小道具も皆バラバラのようで、その点は安心できた。

後は……順番だ。

誰もが最後のトリだけは避けたいと考えているようだったので、公平にクジで決めることにした。

さあ、一発芸もがんばるぞ!