【博士と助手】
禁断の発明品 編
「ふっふっふ、助手君、新たな発明品が完成したぞ!」

と、今日も博士はその言葉と共に、僕の前に現れた。

服装はいつもと同じ白衣だが、中世の西洋騎士が被っていたみたいなデザインの兜を装着していて、頭全体がすっぽりと覆われている。たぶん今回の発明品がそれだろう。

「一体、それはなんですか?」

僕が尋ねると、

「ふっふっふ、これにはな、見た者の心の中を見通せる能力があるのだ!」

「な、なんですって!」

衝撃的な返答。僕は思わず自分の胸のあたりを両手で隠して後じさった。

「無駄だ無駄だ。既に助手君をロックオンした。どこに逃げようと隠れようと、君の心はもう丸裸じゃ!」

「ま、待って下さい博士! プライバシーの侵害です!」

「ほう……助手君は自分のデスクの鍵のかかる引き出しに、えっちなDVDを隠しているな、それも5枚も!」

「な、何故それを!!」

恐るべき暴露に、僕の鼓動が一気に跳ね上がる。

「どれ、もっと詳しく見てやろう。出力を上げれば、君がいつどこでどんな事を考えたかも、はっきりと分かるぞ」

「そ、そんな事まで!!」

「ふふふふ、助手君は大人しい振りをして、実は結構エロいのぉー」

「いやぁー! やめてぇぇぇ!!」

「ええい、騒ぐな。これも科学の発展のためじゃ、ウブな小娘でもあるまいに、存分に実験台になるがよいわ!」

「あれぇぇぇー! おかーさーーーん!!」


……その後、他人の心だけでなく、自分自身の心の中まで丸裸にした上に勝手に口が動いて喋ってしまうという恐るべき機能があることまで判明したその発明品は、協議の結果永遠に封印されることになったのであった。

「博士も結構エロいですよね」

「ふっ、助手君にはかなわんがな」