【男子高校生達の戯言】
着替え 編
次は体育だ。

体操服に着替えていると、妙な視線を感じた。

「何見てやがる」

振り返ってじろりと睨むと、

「あ、いや、いいパンツだなって……思って。うふ、うふふふ」

ちょっと離れた所に、ごまかし笑いをするタツヤがいた。明らかにごまかし笑いをしているくせに、目線は俺のパンツに張り付いたままだ。身の危険を感じた俺は、ずり下ろしかけたズボンを再び引き上げる。とたんにタツヤの口から「ああ」というため息。この野郎、なんだってんだ。

「相変わらずお盛んだな」

と、カズキがやってきた。コイツはもう着替え終わってる。

「なにがどうお盛んなんだよ」

睨む先をカズキに変えた。

「なんだよパンツの話か? じゃあ俺も混ぜてくれ」

なんて言いながら、サトシもやってくる。この野郎は明らかに面白がってるな。

「そんな話する気ねーよ!」

と、俺は言ったのだが……

「……」

無言でパンツ一丁のナツオがやってきて、俺の前でポーズを取った。

うん、いい筋肉だよ。お前が筋肉自慢なのは知ってるよ。でも俺はそんなん見たくねーんだよ。

「じゃあ、僕のパンツも披露するね。あの、よかったら交換とか……する?」

一番ややこしいやつも、頬を染めて近づいてきた。

しねーよ。なんだよ野郎同士のパンツの交換て。どこの未開の部族の風習だよ。


……結局この後チャイムが鳴るまで、野郎共とパンツの話をすることになってしまった。

誰か助けてくれ。