【怒りっぽい彼女】
その4
「あの、さ……」

注文した飲み物がなくなっていくのと同じくらいのペースで、僕の緊張の度合いも次第に高まっていった。

実は、もうじき彼女の誕生日なのだ。

もちろんプレゼントは既に用意済みで、今日はそれをサプライズで渡そうと、持ってきている。

なかなか渡すタイミングがつかめなかったけれど、今しかない、と思う。

「何よ、言いたいことがあるならはっきり言いなさいよね!」

口数が少なくなり、妙にそわそわしだした僕の様子に、彼女の機嫌もまた悪くなってきているようだ。

……うん、やっぱりもう、今しかない。

「こ、これ!」

と、僕はリボンがかけられた包みを取り出す。

第一印象で、彼女に似合うと思ったプレゼントだ。

それをあらかじめ考えていた言葉と一緒に、彼女へと差し出した。