【博士と助手】
画期的漬物石 編
「よーし助手君、新しい発明品ができたぞ!」

と、博士が大きな声をあげつつ僕の所にやってきた。

「そうですか、それはおめでとうございます。で、今度はどんなものを作ったんですか?」

あんまり良い予感はしなかったが、一応聞いてみる。

「ふっふっふ、これじゃ!!」

博士が自信満々に僕へと差し出したそれは……

「画期的な漬物石じゃっ!!」

……思った以上に微妙、というか、はっきり言ってどうしようもなさそうなモノだった。

「それは……一体どのように画期的なのでしょうか?」

万が一、という事もあるので、僕はさらに尋ねる。どこからどうみてもただの大きな石だが、偉大な発明である可能性だってまだゼロじゃない。余計な先入観は発明の敵だ。

「うむ、実はな……」

そして、博士は僕に丁寧に解説してくれた。

この漬物石には、特化した1つの機能を持たせることができるらしい。

その機能によって、開発費や開発期間が変わってくるという事だったのだが……

「……そう、ですか」

重々しくうなずく、僕。

めまいさえ感じながらも、僕はこの漬物石をどうやってこの世から抹殺するかという事だけ、ただそれだけを必死に考えるのであった。