【少年達の日常】
テストの結果 編
──休み時間。

「テストの結果、どうだった?」

小さな声で、ケンジがサトシに聞きました。

前の授業時間に、算数のテストの答案が返されてきたのです。

「まあまあかな。そっちは?」

「お、俺もまあまあだったぜ!」

「……ふーん」

「本当だぞ!」

何事かを察して、ニヤニヤ笑うサトシでした。

「なんの話してんだ?」

と、その会話にゴロウも加わってきます。

「ああ、ケンジがテストの点数を自慢してんだよ」

「へー、そりゃ羨ましいな」

「な、なに言ってんだお前!!」

サトシの台詞に、ケンジが目を丸くします。

「ん? 違うのか?」

「いや、あの、その……」

しどろもどろになるケンジでしたが、

「……テストの結果なんて、気にすることないよ」

そこに、ユウタもやって来ました。

「学校のテストなんて、ただのゲームと一緒じゃないか。そこから何を学び取って、長い人生の糧とするかは、本人次第さ」

と、妙に落ち着いた、大人びた口調でユウタは皆に語ります。

この前みんなで遊んだトランプの罰ゲームで赤まむしドリンクを飲んで以来、ユウタはどこかニヒルなのです。何故かはわかりません。


その後、ケンジがテストの話を強引に誤魔化して、みんなの得意科目は何か、みたいな話になりましたが……他の3人は、逆にそれでケンジのテスト結果がどうだったのか、大体分かったようでした。