【女子高生達の雑談】
バイト 編
「何読んでんの?」

休み時間、自分の机で本を読んでいたサナエに、キョウコが声をかけた。

「ああ、これ? バイトの情報誌。夏休みになんかバイトでもやろうかなって思って」

と、サナエは本の表紙を見せながら言う。

「アルバイトするんデス?」

「へー、どんなのあるの?」

シンディとイクミも、それを聞きつけて寄ってきた。

「んー、この近くだと、だいたいこんな感じ」

自分が見ていたページを広げて、サナエが皆に見せると、

「あ、ここうちの近くだ」

「これって、どんなお店デス?」

「知らない? じゃあ今度一緒にいこっか」

等々、全員興味がありそうに話を始めた。

ここは待遇がいいけど勤務時間がちょっと、とか、条件はいいけど家から通うのは遠い、この仕事はあたしには向いてないわー、など、各個人の希望もまちまちだったが、それぞれ良いと思うようなバイト先はあったようだ。


……もちろん、そのお店で本当にバイトをするかどうかは、また別の話だったのだけれど。